同窓生への推薦図書の紹介
                                          平成28年5月16日  会長 佐々木 稲生

 先日、週刊文春の5月19日号を読んでいたところ、文春図書館の今週の必読として載っていたのが、「痛くて暑い青春の戦い『国士舘物語』」というタイトルの本でした。学生運動華やかなりしころの1970年代に国士舘大学で学んだ私たちは、左翼化がもてはやされて時代の移り変わりの中で、日本の伝統的な在り方、生き方に誇りをもって意気揚々と青春を謳歌した記憶が今尚鮮明に思い起こされます。
 そのようなあり方、生き方は、当時の評価は別としても社会的に大きな役割を果たしたものと言えます。そして何よりも、日本古来の教育精神に則りスポーツ活動に勤しみながら、仲間と将来を、社会を、政治を語り合い、酒を飲み交わした時々は、その後の人生を大きく支えてくれるものでありました。
 このような本が出ることは、過去の学生の、若者のバンカラな気風への郷愁があろうかと思います。と同時に国士舘大学が時代の要請に応え得る学校として変貌を遂げ、かつてのイメージが払拭され、新たな発展の時代に入った表れでもあると感じています。
 そのことから、国士舘大学が果たしてきた過去の役割りを正しく理解をされると共に、いつの時代も、誰でもがいろいろな形で青春を謳歌し、自らを鍛えながら人生の礎を築いてきたことを、この本を読みながら楽しみ、学び取っていただければと考え、ここに紹介いたしました。
 
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